『刑事マディガン』(1968)や『マンハッタン無宿 』(1969)、のちには『ダーティハリー』(1971)も監督をする、ドン・シーゲルによる西部劇です。
主演クリント・イーストウッド、音楽エンニオ・モリコーネという、西部劇ではお馴染みの人物が関わっているのは西部劇ファンには嬉しい所でしょう。
一方、ストーリーはシャーリー・マクレーン演じる尼僧サラと、人を殺すことを厭わないガンマンのホーガンが共に旅をするという異色なもの。
終始、サラのペースに振り回されるイーストウッドの様子はこれまでの西部劇とは一味違った魅力を見せています。
本作はよく『真昼の決闘』(1952)と間違われますが、まったく関係はありません。
それどころか、最後に繰り広げられる戦いは夜という「真昼」要素すら薄い内容になっています。
原題が『Two Mules for Sister Sara』(シスター・サラの二頭のラバ)であることからも分かるように、本作は『真昼の決闘』のタイトルをもじったものです。
日本特有の楽しみ方と言えるでしょう。
放送情報
真昼の死闘【字幕】BS103 BSプレミアム
2021/6/11(金) 13:00-14:55
<過去の放送>
2020/10/9(金) 13:00-14:55
作品概要
原題:Two Mules for Sister Sara1970/アメリカ 上映時間105分
スタッフ
監督 | ドン・シーゲル |
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製作 | マーティン・ラッキン |
キャロル・ケイス | |
脚本 | アルバート・マルツ |
撮影 | ガブリエル・フィゲロア |
美術 | ホセ・ロドリゲス・グラナダ |
衣装 | カルロス・チャベス |
ヘレン・コルヴィグ | |
編集 | ロバート・F・シュグリュー |
音楽 | エンニオ・モリコーネ |
キャスト
ホーガン | クリント・イーストウッド |
サラ | シャーリー・マクレーン |
ベルトラン | マノロ・ファブレガス |
ルクレール | アルベルト・モリン |
ストーリー
流れ者のガンマン、ホーガン(クリント・イーストウッド)は、荒野にて男たちに襲われそうになっていた尼僧サラ(シャーリー・マクレーン)を助ける。メキシコの革命派に施しを与えたことからフランス軍に追われているというサラを放っておくことの出来なかったホーガンは、彼女を連れてフランス軍から逃げることにした。
メキシコの革命派と合流したホーガンらは、フランス軍と相対することとなる。