『天国は待ってくれる』(1943)など多くのドラマ映画を監督してきたエルンスト・ルビッチ監督の作品でも最も有名な作品。
パリを舞台に、ソ連が貴族から没収した宝石を巡る争いを、共産党員の女性ニノチカを中心に描いていきます。
物語の中心人物となるニノチカを演じるのはグレタ・ガルボ。それまでミステリアスでクールな役が多かっただけに、本作では彼女が笑顔を見せるシーンを切り取り「ガルボが笑う!」という謳い文句が付けられました。(これは彼女が初めてトーキー映画に出演した際の謳い文句「ガルボが話す!」をもじったもの)
作中では、メルヴィン・ダグラス演じるレオン伯爵と、時にコミカル、時にロマンチックなやり取りを展開し、高い演技力を発揮。自身三度目のアカデミー賞ノミネートを果たしました。
本作の2年後、1941年に35歳の若さで映画界を引退したことからも、彼女の神秘性はより高いものとなっています。
放送情報
ニノチカ【字幕】BS103 BSプレミアム
2021/5/22(土) 24:00-25:52(翌00:00-01:52)
作品概要
原題:Ninotchka1939/アメリカ 上映時間110分
スタッフ
監督 | エルンスト・ルビッチ |
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製作 | エルンスト・ルビッチ |
脚本 | メルヒオル・レンジェル |
チャールズ・ブラケット | |
ビリー・ワイルダー | |
ワルター・ライシュ | |
撮影 | ウイリアム・H・ダニエルズ |
美術 | セドリック・ギボンズ |
衣装 | エイドリアン |
編集 | ジーン・ルジエロ |
音楽 | ワーナー・R・ヘイマン |
キャスト
役名 | 俳優 |
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ニノチカ | グレタ・ガルボ |
レオン・ダルグー伯爵 | メルヴィン・ダグラス |
スワナ大公妃 | アイナ・クレア |
イラノフ | シグ・ルーマン |
ブリヤノフ | フェリックス・ブレサート |
コパルスキー | アレクサンダー・グラナック |
ラジーニン | ベラ・ルゴシ |