巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が、「太陽がいっぱい」(アラン・ドロン主演で映画化)の原作小説でも知られる作家パトリシア・ハイスミスの小説を映画化した作品。
テニスプレイヤーであるガイが、列車に乗り合わせた男ブルーノからお互いの殺したい相手を殺す話を持ち掛けられたことから思わぬ事態に巻き込まれていく様子が描かれていきます。
"交換殺人"という斬新なアイデアを、当事者である二人の男にフォーカスした演出は、映画だからこそ感じられる緊迫感を表現しています。
"交換殺人"を持ち掛けるブルーノ役を演じるのはロバート・ウォーカー。
それまでの役では好青年寄りな役柄が多かったのに対して、本作ではサイコパスな男を好演し、大きな話題を呼びました。
本作の公開直後に32歳という若さで逝去したこともあり、作品を語る上では欠かすことのできない存在です。
ヒッチコック監督とは『ロープ』(1948)以来のタッグでもある主演のファーリー・グレンジャー(ガス役)の活躍にも注目です。
本作には「ハリウッド版」(劇場公開版)と「英国版」の二つのバージョンが存在しており、ラストが異なることが大きな特徴として挙げられています。
今回は放送時間から見て「ハリウッド版」(101分)の放送。(英国版は103分)
放送情報
見知らぬ乗客【字幕】BS103 BSプレミアム
2021/6/16(水) 13:00-14:42
作品概要
原題:Strangers on a Train1951/アメリカ 上映時間101分
スタッフ
監督 | アルフレッド・ヒッチコック |
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脚本 | レイモンド・チャンドラー |
チェンツイ・オルモンド | |
原作 | パトリシア・ハイスミス |
撮影 | ロバート・バークス |
美術 | テッド・ハワース |
衣装 | リア・ローダス |
編集 | ウィリアム・H・ジーグラー |
音楽 | ディミトリ・ティオムキン |
キャスト
役名 | 俳優 |
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ガイ・ヘインズ | ファーリー・グレンジャー |
ブルーノ・アンソニー | ロバート・ウォーカー |
モートン上院議員 | レオ・G・キャロル |
バーバラ・モートン | パトリシア・ヒッチコック |
ミリアム・ジョイス・ヘインズ ローラ・エリオット | |
アンソニー夫人 | マリオン・ローン |