1973年6月の『必殺仕掛人』、同年9月の『必殺仕掛人 梅安蟻地獄』に次ぐ、シリーズ3作目となる作品。（最終作でもあります）
小津屋の後妻お千代を更生させるべく、彼女の部下を始末することを依頼された梅安ら仕掛人の奮闘を描きます。
2作目に引き続き今作でも、緒形拳（梅安）、林与一（小杉十五郎）ら、ドラマシリーズのキャストが続投しているのが見どころ。
今作では梅安の過去が事件に大きく関わっており、最終作にふさわしい内容に。
キーパーソンとなるお千代を演じる岩下志麻の演技にも注目です。
| 監督 | 貞永方久 |
|---|---|
| 製作 | 織田明 |
| 製作総指揮 | |
| 脚本 | 安倍徹郎 |
| 原作 | 池波正太郎 |
| 撮影 | 丸山恵司 |
| 美術 | 梅田千代夫 |
| 編集 | 太田和夫 |
| 音楽 | 鏑木創 |
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| 藤枝梅安 | 緒形拳 |
| 小杉十五郎 | 林与一 |
| 猿塚のお千代 | 岩下志麻 |
| 定六 | 地井武男 |
| 音羽屋半右衛門 | 山村聰 |
| 勝四郎 | 夏八木勲 |
作家・岩下俊作の代表作「富島松五郎伝」を阪東妻三郎主演で映画化した作品。
"無法松"と呼ばれる無法者の人力車夫・富島松五郎が、吉岡陸軍大尉とよし子の夫婦に出会ったことから、男気と人情を見せる姿を描いています。
本作は人情であったり、純愛であったりを描いたドラマ作ではありますが、バンツマこと阪東妻三郎の高い演技力、監督・稲垣浩の演出が光り、日本映画の傑作として名を残しています。
しかし、戦前と戦後の二度にわたる検閲で99分の本編が78分に削られることとなりました。
その無念を払しょくするため、稲垣監督は1958年にも同作をリメイクしています。（阪東妻三郎は1953年に亡くなっていたため、主演は三船敏郎に）
作品の内容のみならず、その製作にも逸話のある、日本の映画界を表した一作です。
今回は2021年3月に発売された4Kデジタル修復版の放送となります。
| 監督 | 稲垣浩 |
|---|---|
| 製作 | 中泉雄光 |
| 脚本 | 伊丹万作 |
| 原作 | 岩下俊作 |
| 撮影 | 宮川一夫 |
| 編集 | 西田重雄 |
| 音楽 | 西悟郎 |
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| 富島松五郎 | 阪東妻三郎 |
| 結城重蔵 | 月形龍之介 |
| 吉岡小太郎 | 永田靖 |
| 吉岡よし子 | 園井恵子 |
| 吉岡敏雄（少年時代） | 長門裕之 |
高倉健と吉永小百合の豪華競演を『潮騒』(1971)、『日本沈没』(1973)などを手掛けた森谷司郎が監督した作品。
昭和7年を舞台に、芸者として売られた薫と彼女の弟を部下に持っていた宮城が出会い、昭和に起こった動乱に巻き込まれていく姿を描きます。
時代に翻弄される男女の姿を五・一五事件、二・二六事件を絡め、壮大に描いている点に注目。高倉健と吉永小百合の演技力が光ります。
上映時間は150分にも及び、2部構成をとることで二人の関係をよりドラマチックに見せている点にも注目です。
| 監督 | 森谷司郎 |
|---|---|
| 製作 | 池田静雄 |
| 坂上順 | |
| 岡田裕介 | |
| 脚本 | 山田信夫 |
| 撮影 | 仲沢半次郎 |
| 美術 | 中村州志 |
| 今村力 | |
| 衣装 | 河合啓一 |
| 編集 | 戸田健夫 |
| 音楽 | 三枝成章 |
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| 宮城啓介 | 高倉健 |
| 溝口薫 | 吉永小百合 |
| 島憲兵曹長 | 米倉斉加年 |
| 神崎中佐 | 田村高廣 |
| 溝口英雄 | 永島敏行 |
| 高見葉子 | 桜田淳子 |
『追憶』(1973)、『トッツィー』(1982)などのシドニー・ポラック監督が手掛けた作品。
1910年代、スウェーデンで貴族ブロルと結婚をしたカレンが経済的自立のためにアフリカ・ケニアに渡り、そこで苦難の日々を送る様子を描きます。
アフリカの大地に魅せられる女性カレンをメリル・ストリープが、現地でカレンと出会うデニスをロバート・レッドフォードが演じているのが見どころ。
雄大なアフリカの大地をバックに二人の見せる大人の関係は、演技力があるからこそより魅力的になっています。
また、主人公カレン・ディネーセンは実在した人物であり、彼女の自伝を参考に本作が作られている点にも注目です。
第58回アカデミー賞（1985年度）では作品賞含む7部門を受賞しており、名作と呼ぶに値する作品と言えるでしょう。
| 監督 | シドニー・ポラック |
|---|---|
| 製作 | シドニー・ポラック |
| 製作総指揮 | キム・ヨハンセン |
| 脚本 | カート・リュードック |
| 原作 | アイザック・ディネーセン |
| ジュディス・サーマン | |
| エロール・トルビゼンスキー | |
| 撮影 | デヴィッド・ワトキン |
| 美術 | スティーヴン・グライムズ |
| 衣装 | ミレーナ・カノネロ |
| 編集 | ペンブローク・J・ヘリング |
| シェルドン・カーン | |
| フレドリック・スタインカンプ | |
| ウィリアム・スタインカンプ | |
| 音楽 | ジョン・バリー |
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| カレン | メリル・ストリープ |
| デニス | ロバート・レッドフォード |
| ブロル | クラウス・マリア・ブランダウアー |
| コール | マイケル・キッチン |
| ファラ | マリック・ボーウェンズ |
| カマンテ | ジョゼフ・ティアカ |
| ベルフィールド伯爵夫人 | レイチェル・ケンプソン |
ダグ・リーマン監督、マット・デイモン主演の大人気シリーズ作第1弾。
記憶を失くした男ジェイソン・ボーンが、自身の記憶を追ううちに、CIAとのつながりを見出だしていく様子を描いています。
アクションあり、サスペンスありのハラハラドキドキさせられる展開は、これがマット・デイモンの代表作のひとつとなったのも納得の面白さです。
＜過去の放送＞
2021/2/27(土) 23:30-25:29
2021/6/14(月) 21:00-23:00
| 監督 | ダグ・リーマン |
|---|---|
| 製作 | ダグ・リーマン |
| パトリック・クローリー | |
| リチャード・N・グラッドスタイン | |
| 製作総指揮 | ロバート・ラドラム |
| フランク・マーシャル | |
| 脚本 | トニー・ギルロイ |
| ウィリアム・ブレイク・ヘロン | |
| 原作 | ロバート・ラドラム |
| 撮影 | オリヴァー・ウッド |
| 美術 | ダン・ウェイル |
| 衣装 | ピエール＝イヴ・ゲロー |
| 編集 | サー・クライン |
| 音楽 | ジョン・パウエル |
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| ジェイソン・ボーン | マット・デイモン |
| マリー・クルーツ | フランカ・ポテンテ |
| アレクサンダー・コンクリン | クリス・クーパー |
| ワード・アボット | ブライアン・コックス |
| ニクワナ・ワンボージィ | アドウェール・アキノエ＝アグバエ |
| "教授" | クライヴ・オーウェン |
ブライアン・デ・パルマ監督作の中でも歴史に残る名作。
禁酒法時代のシカゴを舞台に、ギャングのボス、アル・カポネを追い詰めるため、エリオット・ネス、マローンら4人が立ち向かう姿を描いています。
実在した捜査官エリオット・ネスの手稿を原作としているだけに、ストーリーは緊迫感に溢れたリアリティのあるものに。
そこへケヴィン・コスナー演じるネス本人や、ショーン・コネリー演じるマローンといった登場人物たちが魅力を与えています。
1930年代の禁酒法の時代を学べると同時に、ハードボイルドな男たちの活躍を楽しめる、教養としてもエンタメ性としても価値のある一作です。
＜過去の放送＞
2021/7/12(月) 18:54-20:54 → ＢＳテレ東吹替
| 監督 | ブライアン・デ・パルマ |
|---|---|
| 製作 | アート・リンソン |
| 脚本 | デヴィッド・マメット |
| 原作 | エリオット・ネス |
| オスカー・フレイリー | |
| 撮影 | スティーヴン・H・ブラム |
| 美術 | ハル・ガウスマン |
| 衣装 | マリリン・ヴァンス |
| 編集 | ジェラルド・B・グリーンバーグ |
| ビル・パンコウ | |
| 音楽 | エンニオ・モリコーネ |
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| エリオット・ネス | ケヴィン・コスナー |
| ジミー・マローン | ショーン・コネリー |
| アル・カポネ | ロバート・デ・ニーロ |
| ジョージ・ストーン | アンディ・ガルシア |
| オスカー・ウォレス | チャールズ・マーティン・スミス |
| フランク(殺し屋） | ビリー・ドラゴ |
| マイク | リチャード・ブラッドフォード |
| ジョージ | ブラッド・サリヴァン |
| キャサリン（ネスの妻） | パトリシア・クラークソン |
『柘榴坂の仇討』などの浅田次郎の同名小説を原作にした時代劇です。
新撰組の隊士の一人、吉村貫一郎の生き様を中井貴一が演じています。
斎藤一を演じた佐藤浩市との共演にも注目です。
＜過去の放送＞
2020/12/31(木) 20:30-23:24 → ＢＳテレ東
2021/4/3(土) 18:30-20:54 → ＢＳテレ東
| 監督 | 滝田洋二郎 |
|---|---|
| 製作 | 大谷信義 |
| 菅谷定彦 | |
| 鞍田暹 | |
| 俣木盾夫 | |
| 石川富康 | |
| 菊池昭雄 | |
| 脚本 | 中島丈博 |
| 原作 | 浅田次郎 |
| 撮影 | 浜田毅 |
| 美術 | 部谷京子 |
| 編集 | 冨田功 |
| 冨田伸子 | |
| 音楽 | 久石譲 |
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| 吉村貫一郎 | 中井貴一 |
| 斎藤一 | 佐藤浩市 |
| しづ・大野みつ | 夏川結衣 |
| ぬい | 中谷美紀 |
| 佐助 | 山田辰夫 |
| 大野次郎右衛門 | 三宅裕司 |
